
1.法人が仕事用携帯を導入する理由やメリット
法人が仕事用携帯・スマホを導入することには、業務効率化やセキュリティ対策の強化などさまざまなメリットがあります。具体的な導入メリットは以下のとおりです。
業務効率が向上する
仕事用携帯・スマホの導入には、業務効率を向上させるメリットがあります。契約する通信キャリアによっては、携帯・スマホの内線化などビジネスの活用に役立つオプション機能・サービスを利用することが可能です。
また、仕事用携帯・スマホには業務に必要なツール・アプリがインストールされており、場所を問わずアクセスできます。外出先から顧客情報や資料にアクセスしたり、WordやExcelなどでファイルの作成・編集といった作業をしたりすることも可能です。本来はオフィスでやることとなる業務が時間や場所を問わず可能なため、業務の効率化につながります。
セキュリティ対策を強化できる
セキュリティ対策の強化にもつながります。仕事用携帯・スマホに専用のビジネスアプリやセキュリティ機能が搭載されていれば、安全に携帯・スマホを使って業務を遂行できます。
会社側で携帯・スマホの管理が一括でできるため、指定のアプリ以外がインストールされないように管理することも可能です。そうすれば悪質なアプリのインストールを防ぎ、情報漏洩のリスクを回避できます。MDM(モバイルデバイス管理)を導入すれば、スマホを紛失した際に位置情報の追跡が可能です。
法人向けの仕事用携帯・スマホには、データの暗号化やリモートワイプ(遠隔消去)といった高度のセキュリティ機能も備わっているので、大切な情報を守れます。
私用との切り分けでトラブルを防げる
法人が仕事用携帯・スマホを導入して社員に提供することで、業務と私用の切り分けが可能です。うっかり家族や友人に会社の重要な書類を送ってしまった、顧客に私的なファイルを送ってしまったといったリスクを防ぐことが可能です。
また、私用の携帯・スマホを業務で活用する場合、顧客などに個人の電話番号を知らせなければなりません。仕事用携帯・スマホであれば、その端末の連絡先や内線化されている場合は会社の電話番号を伝えればいいので、社員の個人情報を守ることができます。
他にも勤務時間外や休日に私用のスマホに連絡が入ることがないので、仕事とプライベートをきっちり分けて、生活にメリハリをつけられることもメリットです。
通話・通信費の経費処理が明確になる
業務で発生した通話・通信費の経費処理が明確になることも大きなメリットです。私用の携帯・スマホの場合、全体の通話・通信費にプライベート分も含まれています。会社が費用の負担をしようと思っていても、業務とプライベートの通話・通信費を明確に区別することは困難でしょう。
仕事用携帯・スマホは、業務での使用が前提です。私用の携帯・スマホと切り分けることで、業務でかかった通話・通信費が明確になるため、適切な経費管理を実現できます。社員全員の利用明細も法人名義で一つにまとめられるので、経理処理の手間も軽減されます。