血圧の正しい測定方法
全日本トラック協会では、過労死や健康起因事故につながる、脳・心臓疾患発症の要因となる
高血圧の予防には血圧測定が重要であることから、乗務前点呼時の血圧測定が推進されています。
日々の点呼時に正しく血圧を測って、乗車前に高血圧を予測して、健康起因事故の防止に役立てましょう。
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測定環境
●なるべく静かな環境で測定しましょう。騒がしい環境では、騒音がストレスになって、正しい血圧が測れません。
●寒い環境では、血管が縮んで、血圧値が高くなってしまいます。上着を脱いでも寒いと感じない温度(約20℃)に部屋の温度を保ちましょう。
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測定姿勢
●背もたれのある椅子で、背もたれに軽くもたれて、リラックスして座りましょう。
●上腕の中央が、心臓の高さにくるようにしましょう。心臓の高さに合っていない場合は、椅子の高さを調整しましょう。
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測定手順
●腕・お腹などの締め付けがない服装で測りましょう。
●腕の力を抜いて、深呼吸を2回してから測りましょう。
●測定中は腕や体を動かさないようにしましょう。
●測定中は会話をしないようにして、測定に集中しましょう。
血圧計が「正しい姿勢での計測」をサポート。
測定に不慣れな運行管理者でも、点呼時の血圧測定がより確実に行えます。
計測時は、正しい姿勢で血圧計を使いましょう。
誤った姿勢で血圧を測定すると、測定値が変わってしまう場合がありますので注意が必要です。
最近の血圧計は、体が正しくセットできているか知らせてくれる機能、左右どちらの腕でも無理のない姿勢で測定することが可能なプロダクトデザイン、車椅子の方でも正しい姿勢で正確に測定できるバリアフリーデザインなど、正確な計測をサポートする機能が充実しています。
運行管理者が点呼時に運転者の血圧値を正しく測るために、ご検討されてみてはいかがでしょうか。