アルコール検知器のメンテナンス方法
アルコール検知器は、定期的にメンテナンスをしないと精度を保てません。
アルコール検知器の管理は事業者の義務です。従業員の酒気帯びを見逃し、交通事故の当事者にしないためにも、以下にご紹介するメンテナンスを欠かさず実施しましょう。
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毎日のお手入れ
毎日のお手入れとして、1日のはじめに下記2点をチェックしましょう。
●アルコール検知器の電源が確実に入ること
●アルコール検知器に損傷がないこととくに、携帯型のアルコール検知器は確実に機器が作動するか確かめてください。いざ出先で使おうとして電源が入らないのでは困ってしまいます。
不安な場合は、予備の電池を一緒に持たせるなどの準備をしましょう。 -
定期的なお手入れ
アルコール検知器が正常にアルコールを検知するか、以下のチェックを週1回以上実施し動作確認を行いましょう。
●酒気を帯びていない者がアルコール検知器を使用した場合に、アルコールを検知しないこと
●アルコールを含有する液体又はこれを希釈したものを、口内に噴霧した上でアルコール検知器を使用した場合に、アルコールを検知すること具体的には、酒気を帯びていない人が普通に機器を使用してアルコールを検知しないことを確認したのち、うがい薬を使って口内をすすぎ、もう一度機器を使用してください。うがい薬やマウスウォッシュの多くはアルコール成分を含んでいます。
アルコールが検知されれば機器は正常に作動していると確認できます。 -
保管環境
アルコール検知器は精密機器です。極端な高温・低温、湿度が高い環境下での保管は避けましょう。また、水で濡らした場合は速やかに拭き取るようにしてください。
推奨される保管環境は製品によって異なりますので、取扱説明書をお読みになるか、製造メーカーに問い合わせるようにしましょう。
アルコールを含む掃除用品でお手入れする場合、アルコールチェック直前は避けてください。
アルコール検知器は特性上、測定者の呼気だけでなく、外気に含まれるアルコールにも反応する場合があります。アルコールチェックを行う前に、アルコール除菌スプレーや除菌シート、次亜塩素酸消毒液などを使った機器周辺の清掃は避けてください。
使用する場合は、検知器メーカーにお問い合わせの上、管理者様の責任のもとご利用ください。アルコール除菌剤を使用したクリーニング作業(除菌)による、アルコール検知器の誤作動が多く報告されております。これは誤作動ではなく正常にアルコールを検知している結果です。