1.モバイルデバイスを活用するリスク
モバイル機器を活用することで場所を選ばずに仕事ができるようになりました。
その一方でセキュリティ面のリスクも増大しています。例えば、ノートPCなどによる社外でのインターネット接続にカフェなどで提供されているフリーWi-Fiを利用している場合です。これらは通信が暗号化されておらず、第三者から盗聴される危険があります。サイバー攻撃者の手によってフリーWi-Fiが設置されることもあり、利用することでマルウェア感染の可能性もあります。社外でマルウェアに感染した場合、会社へ戻ってデバイスを社内ネットワークに接続した結果、マルウェアが全社へ広がってしまうこともあります。デバイスの盗難や紛失によるデータ流出も心配される点です。社内の業務データをコピーしたデバイスが出先で盗難や紛失に遭うことによって、大規模な機密情報の漏えいにつながることもあります。第三者が容易にログインできない認証システムはもちろん、ローカルに業務データを残しておかないなど運用面での対策も必要です。
また部門単位で安価なWi-Fiアクセスポイントや、リモートアクセスが可能な外付ハードディスクを導入している場合、外部から不正アクセスを許して情報漏えいが発生するリスクもあります。