
1.MDM(モバイルデバイス管理)とは?
MDMは、Mobile Device Managementの略語で、スマホやタブレットなどの端末を一元管理する仕組みを指します。従業員が使用しているモバイル端末をセキュリティポリシーに則って管理ができ、1つのシステムから一括管理ができるようになっています。主な内容は以下のとおりです。
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機能 | 内容 |
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モバイル端末の管理 | 複数ある端末を一括で管理できる。そのため、異なる場所や時間に分散している場合でも統合的に管理でき、セキュリティも強化できる。私的利用を防ぐためにもカメラや不要なアプリを制御する機能も搭載されている。 |
アプリの管理 | 従業員が持っているモバイル端末に対してアプリの配信や一括管理を実施できる。プライベートアプリの配信や削除、アプリのアップデートを一括で行う、セキュリティ要件に合わせて特定のアプリを制限といった機能が使える。 |
紛失や盗難対策 | 従業員が端末を紛失したり盗難に遭ったりした際に、第三者による不正利用を防止するための機能も搭載。リモートロックやリモートワイプ、ファイルの削除や位置情報取得などができるので安全対策も問題ない。 |
MDMとMAM・MCM・EMMのそれぞれの違い
MDMと比較されやすいツールもあります。以下の特徴を理解し、違いを把握しましょう。
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ツール | 特徴 |
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MAM | MDMは会社が用意するモバイルであるのに対し、MAMは私物のモバイルを使用して管理を行う。BYODと呼ばれる形態。デバイス内に仕事で使うアプリを管理するシステムをダウンロードするので、仕事用のアプリのみ管理できる仕組み。業務データは暗号化されるので情報漏れを防げる。 |
MCM | モバイルコンテンツ管理ともいわれ、利用するコンテンツを管理できるシステム。MCMを活用すればコンテンツ登録や編集、配信やアクセス権限管理などの設定を企業が管理でき、従業員はスマホやタブレットから社内コンテンツにアクセスできる。 |
EMM | EMM は、MDMやMAM、MCMの3つの機能を持ち、総合的な一元管理も可能になるシステム。デバイスの管理だけでなく、アプリやコンテンツ、データの管理も1つのシステムで実施できる。実装するための管理が複雑化しやすい点がデメリット。 |