1.社員が仕事で個人携帯を使いたくない理由4つ
社員が仕事で個人携帯を使いたくない主な理由は、以下の4つです。
- 仕事とプライベートの境目がなくなるから
- 取引先に連絡先を教えたくないから
- 通話料の自己負担が嫌だから
- 経費で落とせる場合でも経理処理が面倒だから
それぞれ解説します
仕事とプライベートの境目がなくなるから
1つ目の理由は、仕事とプライベートの境目がなくなるためです。携帯を一緒にする場合、仕事とプライベートの両方の情報が同じ携帯の中に混在してしまいます。
そうなると、写真や電話帳、資料などのデータを仕事とプライベートで区分することは困難になり、整理にも手間がかかりストレスを感じる方も多いです。
また、利用しているアプリ次第では、2つのアカウントを同時に持てないこともあります。
このように、仕事とプライベートで同じ携帯を使用してしまうと、仕事とプライベートが区別できなくなってしまうのです。取引相手や上司に対し、プライベートなメッセージを誤送信するリスクもありえるでしょう。
このような、予期せぬミスによるトラブルが発生しないためにも、使用を拒む社員は多くいます。
取引先に連絡先を教えたくないから
2つ目の理由は、取引先に連絡先を教えたくないといった理由です。仕事で個人携帯を使っている場合、取引先や業者といった仕事相手に対しても、連絡先などの個人情報を教えることになります。そもそも、同じ会社の人であっても、個人情報を教えたくないという人も少なくありません。
これまでの付き合いの深さにかかわらず、仕事の人間や取引先に個人情報を教えることに対し、恐怖や不安を感じる社員も一定数います。
また、連絡先を交換することで、プライベートでも付き合わなければならなくなるのかと嫌な気分になる人もいます。
こういった理由から、現在使っている電話番号やメールアドレスを、できる限り取引先含め仕事関係の人に教えたくないと考えるのは当然のことでしょう。
通話料の自己負担が嫌だから
3つ目の理由は、通話料などを自己負担しなければならないことです。請求日に求められた費用を、仕事で利用した分とプライベートで利用した分とで分別するのが困難であり、どの程度が経費になるのか、すべて自己負担なのか理解が難しいという問題があります。
このように、仕事としての利用分が明確に判断できないため、通話料やデータ通信費用が自己負担となってしまうことも多いです。プライベートで利用した分以外も自分で負担しなければいけないことにより、経済的な負担を感じる社員もいることでしょう。
経費で落とせる場合でも経理処理が面倒だから
4つ目の理由は、経費で落とせる場合でも経理処理が面倒だからという理由です。個人携帯の内、仕事で利用した通話料を経費として差し引ける会社も存在します。仕事での使用分を経費として差し引きたい場合、経費を申請するために明細からプライベート分と仕事分を区別する作業が必要です。
しかし、繰り返しになりますが、仕事とプライベートの料金が合算された料金から、それぞれの料金分に分けることは、手間がかかるうえに非常に困難です。会社側が実際にかかっている料金よりも多めに、通話料および通信料を支払っていれば問題が起こる可能性は低いですが、想定していた金額よりも少額だったり、経費として支払われていなかったりした場合には、社員が不満を抱いてしまいます。
このようなトラブルが発生する可能性があることや、そもそも面倒な手続きを行いたくないといった理由から、個人携帯を使いたくないという人も多いのです。