1.管理者が会社携帯でGPSを活用するメリット
会社の管理者が、法人携帯でGPSを活用する上でのメリットは、基本的に大きく分けて3つあります。
それぞれのメリットとその理由について、詳しく説明いたします。
①業務効率化
運送業やイベントの運営、派遣サービスなど、社員が社外で仕事をすることが多い会社では、出勤や退勤時の打刻代わりにGPSを活用することで、業務効率化を図ることができます。
営業マンの人員配置をする際にも、GPSで現在位置が分かれば現場の近くにいる社員に都度連絡して到着時刻などを報告してもらう必要がなくなり、最も近い位置にいる社員が現場に直行できます。
運送業では、業務の進行状況をリアルタイムに確認することができ、予定の急な変更などにもスムーズに対応できるようになります。
このように、業務の能率が上がるだけでなく、サービス自体の品質向上にも繋がり、コストを下げることにもつながります。
②勤怠管理
業務効率化とも関連しますが、勤務状況のチェックなどの勤怠管理のためにGPS機能を利用することができます。
現場に到着した際に報告が必要な場合など、GPS機能を活用することで現場からの報告の必要がなくなったり、紙に記録して提出する必要がなくなったりと、社員の手間や負担を大幅に減らすことができます。
特に、現場に直行して、業務後に直帰している社員については、勤務時間通りに業務をしているのかどうかを把握することが困難です。
こうした時にも、GPSで位置情報を特定できれば会社側の確認の手間を大幅に省くことができます。
また、仕事をしていないにも関わらず残業代を請求する、寄り道をして仕事をサボっているなどの問題のある社員への対応としては、GPSで取得した位置情報を元にした勤怠管理は効果的でしょう。
③労務管理
外回りのある営業マンなど事業所外で業務に従事する社員がいてみなし労働時間制を導入している企業などでは、残業代の計算なども含めた労務管理にGPSを活用することができます。
労働時間の計算が難しい業務があっても、法人携帯でリアルタイムな位置情報取得をすることで会社の指示が受け取れる状態で労働時間を算出することが可能な状況をつくり、正確な労務管理をすることが可能になります。
外で仕事をすることの多い社員が、寄り道などをせずに勤務しているかどうかなどを把握することは難しいため、GPSで勤務時間中に別の場所に長時間滞在していないかどうかをチェックすることができます。