1.故障時のよくある原因
壊れるような取り扱いをしていないのに、突然、端末の調子が悪い…このような経験をしたことのある人も多いでしょう。iPhoneなど端末の不具合の原因は、思いもがけないところに潜んでいます。 誤った使用法による故障や破損は、保証期間内であっても無料修理サービスの対象外です。
例1.水濡れさせてしまった
水没させていないから大丈夫と思っていたのに、端末の調子が悪い…そのような場合は、衣類の汗や湿気や突然のゲリラ豪雨による水濡れ、あるいはエアコンの温風・冷風による結露が原因かもしれません。携帯端末の内部で、水濡れによる基板の腐食が起きると修理が難しい場合があります。
ワイシャツの胸ポケットは湿気が多いため、法人携帯をいつも入れている人は要注意です。またトイレで落として水濡れ故障を引き起こすこともあるので、ポケット以外の携行方法を検討したほうが良いでしょう。
車のエアコン吹き出し口に取り付けられたドリンクホルダーは、意外な盲点かもしれません。吹き出す冷風や温風が端末に触れることで、内部で結露を引き起こし腐食させてしまうこともあります。特に日常生活防水機能がついていない機種を利用する場合には、取り扱いに十分注意しましょう。
なお水濡れによる故障修理は、購入日より1年間有効な無料修理サービスの対象外です。
例2.落下などの衝撃で変形・破損がおきた
床や地面に落とした場合はもちろん、落とさなくても変形や破損が起きる場合があります。おしりのポケットに入れたまま腰かけたり、満員電車で圧迫されたり、充電中にコードを無理やり引っ張ることは故障の原因になるのでやめましょう。
見た目には変形・破損が起きていなくても、内部のケーブルが断線すると電源やホームボタンが反応しないといった不具合の原因となります。原則、破損による故障修理は保証期間内であっても有料となるので注意してください。
例3.バッテリーに問題が生じた
真夏の炎天下に車の中に法人携帯を放置すると、バッテリーの液漏れ・発熱・破裂・発火・劣化の原因になります。充電しながら長時間使うと、「消費」と「充電」を同時に行うことになりますが、バッテリーに負荷がかかるのでやめましょう。
バッテリーに液漏れ・発熱などが見られる場合には、引火するリスクがあるのですぐに使用を中止してください。バッテリーの交換は有償になります。
例4.盗難・紛失が原因で端末を利用できない
故障修理とは直接的な関係はありませんが、法人携帯の盗難・紛失にも注意が必要です。悪意のある第三者が入手し、会社や取引先の機密情報に不正にアクセスすると情報漏えいにつながります。
盗難・紛失は故障ではないため、保証期間内であっても無料で代替機に交換といった対応は期待できません。ただし、スマートフォンやiPhoneの法人基本パック(ソフトバンクの場合)に加入して入れば、次のような対応が可能です。
- GPS測位を利用して端末の現在位置を検索する
- 管理者が会社のPCから遠隔操作で端末のパスワードロックやデータ消去を行う