安否確認アプリ「安否確認bot for LINE WORKS」とは?|法人携帯テレニシ.biz

安否確認アプリ「安否確認bot for LINE WORKS」とは?

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安否確認アプリ「安否確認bot for LINE WORKS」とは?

地震・津波などの大規模災害時や緊急時に、従業員の安否状況を効率良く把握できる方法をお探しの法人様も多いでしょう。企業が従業員の安否確認を実施する際の主な手段は「電話」のイメージではないでしょうか?


しかし実際には災害時や緊急時に電話回線がパンクする事態に備えて、電話に代わる従業員の安否確認を支援するシステムを構築しておく必要があります。不測の被害を受けても事業の継続・早期復旧を図るBCP(事業継続計画)を日頃から準備し、万が一の際には安否確認を迅速に実施できれば、今後の事業継続の見通しがつけられるからです。


そこで今回は「安否確認bot for LINE WORKS」をご紹介します。導入によって、社員の安心に投資する企業といった印象も与えられるので、安否確認システムをご検討中の方はぜひ当記事を参考にしてください。

1.「安否確認bot for LINE WORKS」とは?

「安否確認bot for LINE WORKS」とは、スマートフォンの利用に最適化されていることから直感的に使える従業員安否確認ソリューションです。ビジネスアプリ「LINE WORKS」導入企業専用に提供されています。


気象庁が発表する災害情報や各種警報をリアルタイムに取得できるLINE WORKSのbot(ボット)を構築したことにより、対象エリアで働く従業員に対して自動的に安否確認通知を送信できるようになりました。2022年2月現在、安否確認配信の対象災害は地震と津波、警報配信の対象災害は8種類です。


災害発生地域と従業員の勤務地情報と自動的にマッチングさせ、対象エリアにいると判定された従業員のみに安否確認通知を送信できます。LINE WORKSと連携しているので、災害時の連絡がスムーズです。従業員の名簿を管理する手間を減らせるので、防災担当者の負担を大幅に軽減できます。

もともとLINEは、東日本大震災発生時に家族や大切な人と連絡がとりづらかった経験から2011年6月に誕生しました。そのためスマートフォンでつながるコミュニケーションアプリとして、リアルタイム位置情報共有サービスを提供するなどノウハウを蓄積しています。

従業員側の安否確認通知への回答方法

従業員側は、botが送信する安否確認の選択肢ボタンをタップするだけなので簡単です。いつも利用しているLINE WORKSアプリからすぐにメッセージを確認できるので、安否確認の連絡方法でユーザーを迷わせません。


質問ごとにあらかじめ選択肢ボタンが用意されているので、コメントなどの入力は基本的に不要です。LINE WORKS内にbotが作成するチャットルーム内で安否報告ができることから、誰でもスムーズに対応できます。

安否確認システムの導入がおすすめの業種

さまざまな企業で安否確認システムの導入が必要ですが、特に活用をおすすめしたい業態・業種は次のとおりです。

業態 業種
多拠点で多店舗を展開 小売業、カーディーラー、製造業、物流業、電気事業者
出張や出向の機会が多い SIer、不動産販売、建築関係、制作会社
その他 自治体、消防署、病院

2.「安否確認bot for LINE WORKS」の特長

安否確認bot for LINE WORKSが提供するサービスの特長は、次の6つです。


  • 初期費用や設定代行費用が無料なので低価格で導入
  • 安否確認を受信するための従業員側の設定は不要
  • 安否回答も計測結果も、LINE WORKSアプリ内で完結するのでスマートフォンで管理可能
  • LINE WORKSを持っていない従業員も、個人用LINEアカウントやメールアドレスを登録すれば受信可能
  • 直感的な操作を実現したことから、従業員への使い方の説明が不要
  • ログインやWebへのアクセスなしで安否確認の質問に回答できることから回答率が向上

安否確認bot for LINE WORKSなら、グラフ表示された回答結果をスマートフォンでも簡単に確認できます。

「安否確認bot」公式アカウントとお友だちになり、メールアドレスを送信し認証コードを入力すれば、個人LINEでも安否確認通知の受け取りが可能です。


従業員の回答率が低い、従業員リストを管理する手間が面倒、会社のノートPCを使わないと回答できない、あるいは結果が確認できないといった悩みを解決できる安否確認ソリューションと言えるでしょう。

充実した7つの機能

安否確認bot for LINE WORKSには、充実した7つの機能が搭載されています。機能の一覧は次の通りです。

機能 機能の概要
気象庁連携自動配信 気象庁が送信する災害データと連携することで、リアルタイムな安否確認通知の配信を実現
集計結果自動通知 レポートbotが指定された頻度・回数で自動的に回答状況を集計して管理者に通知
管理者・組織長権限の人数制限なし 管理者・組織長権限に登録できる人数制限なし
地震・津波・各種警報にも対応 洪水警報や大雨特別警報にも対応
複数の所在地登録 勤務先以外にも、自宅・常駐先・出張先などの住所を、従業員ごとに最大10件まで登録可能
組織&グループ設定 予防訓練用に手動配信する際には、エリア配信に加え「グループ配信」と、LINE WORKSの組織をベースに配信できる「組織配信」から選択可能
安否質問設定 安否確認の質問と選択肢のセットは、最大10問まで設定可能。災害の規模に応じてメッセージをカスタマイズできる

3.活用例

安否確認bot for LINE WORKSを活用すれば、BCPで重要度の高い安否確認を簡単に実施できます。主な活用事例は「現場が自律的に活動」「災害発生時のアナウンス」「避難訓練」の3つです。

安否確認bot for LINE WORKSなら、多忙な本部に安否状況を尋ねなくても自分が率いる組織の安否回答状況を組織長自らが自分のスマホで確認できます。組織メンバーのフォローを現場の組織長が自律的に行えるので、本部側からすると各部門責任者に権限移譲が可能です。


実際の災害発生時には、botと一斉配信することで、BCP遂行に必要な連絡事項の共有やネクストアクションの指示をスピーディーに共有できます。


さらに安否回答を組織ごとに出力できる機能を利用して、避難訓練をあえて部署単位で実施し積極的な回答を促しましょう。部署間で競わせることで、万が一の際には回答率を向上させられます。


なおLINE WORKSのAPIという仕組みを利用することで、安否確認bot for LINE WORKSは自動的に組織情報と従業員情報をLINE WORKSと同期可能です。そのため組織や従業員情報の変更があれば、すぐに更新されます。いつでも最新の組織および従業員情報が反映されているので、従業員のリスト漏れを心配することなく活用できるというわけです。

4.ご利用料金

安否確認BOT for LINE WORKSのご利用料金は、以下のとおり非常に低価格です。LINE WORKSのご利用が前提でのサービス提供となることから、LINE WORKS利用料は別途かかりますのでご留意ください。


月額料金には初期設定も利用サポートも全て含まれています。なお、初期導入費用は一切かかりません。

月額料金
月額200円(税抜)(税込220円)/1IDあたり ※1※2※3

※1 ご契約初月は無料にてご利用いただけます。ご解約月は満額のご請求となり日割りはございません。
※2 LINE WORKSを持たないゲスト従業員も1IDとして計算されるほか、ゲスト従業員の数は原則としてLINE WORKS従業員の数を超えられません。
※3 最低利用期間は2ヶ月です。


デモをご利用になる際には、30日間無料でご利用いただけます。また設定代行費用も無料です。1IDより申し込みいただけますので、詳細については弊社までぜひお気軽にお問い合わせください。

5.まとめ

2011年の東日本大震災の経験から、BCPを改善するために注目されているのが迅速に従業員の安否確認を実施するシステムやサービスです。現在では不測の事態が発生した時に、事業立て直しのスピードを早めるためにも従業員の安否確認を滞りなく行うことが重要だと認識されています。


安否確認bot for LINE WORKSのサービス導入の詳細やご質問については、ぜひ弊社までお気軽にご相談くださいませ。

【参考】

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