1.クラウドメールとは?
クラウドメールとは、Webブラウザ上やアプリ上でのメール送受信を可能にするメールサービス・メーラーのことです。別名、Webメールとも呼ばれています。GmailやYahoo!メールが代表的なクラウドメールです。
クラウド型と従来のメールシステムとの違い
従来はサーバーやソフトウェアなどのアセットを自社で用意して運用するオンプレミス型でしたが、クラウド型ではクラウド環境にあるメールサーバーを介するのがポイントです。クラウド型ならアカウントを作成すればメールの運用を始められので簡単に導入できるほか、メンテナンスも事業者側が担うので利用側の手間や負担を軽減できます。
主な違いは次のとおりです。
クラウド型 | オンプレミス型 | |
---|---|---|
メールデータの保管場所 | 外部のサーバー | 自社のサーバー |
自社サーバーの用意 | 不要 | 必要 |
メールソフトのインストール | 不要 | 必要 |
初期費用 | 安価に始められる | 高額な導入コストがかかる |
月額費用 | ユーザー数によって変動する | 固定 |
運用開始 | 契約後すぐ利用可能 | 設備導入後 |
カスタマイズ | 制限あり | 自由 |
セキュリティ面 | 災害に強い | 災害に弱い |
社内IT部門のメール運用・管理への負担 | 無 | 有 |
2種類のクラウドメール
クラウドメールは法人向けと個人向けの2種類があり、その違いは以下のとおりです。
法人向けの特徴 | 個人向けの特徴 | |
---|---|---|
料金 | 有料 | 無料 |
メールアドレス | 独自ドメインが使える | 「@gmail.com」や「@yahoo.co.jp」に固定される |
ストレージ容量 | 大容量のクラウドストレージが利用できる | 少ない(無料版Gmailは15GBまで) |
一元管理 | 管理者が操作して従業員を登録ユーザーとして設定でき、情報共有しながらの一元管理に向いている | 一元管理に向いていない |
外部ツール連携(MAやグループウェアなど) | 柔軟に連携可能 | 柔軟性に欠ける |
ビジネス利用目的ならフリーメールとも呼ばれる無料版ではなく、機能やサポート体制が充実している法人向けのクラウドメールがおすすめです。