1.いつでもどこでも電話を取れるクラウドPBXが拡大中
下記の画像にあるとおり、赤丸で囲ったところがビジネスフォンです。このように多くの企業では、PBXと言われている交換機から電話を引いてビジネスフォンを利用しています。
電話はビジネスの基本です。電話で会話をすれば物事が解決するほか、メールやチャットと違って感情も伝わりやすいため、コミュニケーションにおいては重要な役割を果たしています。
新型コロナウイルスの影響で、テレワークなどの新しい働き方を求められる時代になりました。しかし、コロナ禍以前からフリーアドレス化やBYODといった言葉は存在していましたので、コロナによって私たち自身が変革を求められてきているわけではないことはぜひ知っていただきたい点です。
今後はいつでもどこでも生産性高く快適にコミュニケーションできる企業へと変革していくことが大事なのではないでしょうか。これからの新しい世代は、そういった姿勢の企業を選ぶかと思います。実際に場所にとらわれない働き方の実現に向けて、とくにここ2〜3年、クラウドPBX市場が拡大傾向です。
約67%の企業がコロナ禍でテレワークを実施
東京商工会議所が実施した調査結果によると、緊急事態宣言前にテレワーク実施中の企業は約26%でした。一方、緊急事態宣言後は約67%までに増えたそうです。業種別では小売業は約4割とやや低めでしたが、その他業種においては約6割がテレワークを実施していました。
従業員数別のテレワーク導入率は、300名以上の企業では約90%がテレワークを実施していたという結果が出ました。一方、中小企業においては、大企業ほどテレワークは進まなかったようです。
固定電話に縛られない働き方へ
従来の電話システムはPBXと呼ばれる主装置または交換機があり、そこから電話回線を引くという仕組みです。そのため固定電話の利用がオフィス内に限定され、在宅勤務などのテレワークに対応できません。
そこでソリューションとして注目されているのが、クラウドPBXです。クラウドPBXとは、社内に設置していたPBXの代わりに、上で示した右図のようにクラウド上に電話サーバーを設置してインターネット上で通話通信を行うサービスとなります。
クラウドPBXの特徴は、次のとおりです。
- 電話機の購入や配線を敷設してPBXをつなぐ必要がない
- インターネット環境とスマートフォンやタブレット、パソコンなどがあれば固定電話を利用可能
クラウドPBXを利用すると、新しいコミュニケーションツールとしてスマートで新しい体験を得られるでしょう。
続きまして、西本氏のウェビナーの様子を紹介いたします。