1.クラウドPBXとは
テレワークが普及してから「クラウドPBX」という言葉をよく聞くけど、いまいち仕組みが分からない・・そんな方は多いのではないでしょうか。
ここでは「クラウド」と「PBX」を分けてご説明させていただきます。
まず「クラウド」というのは、インターネットを活用してデータの保存・共有・管理などをネット上で可能にしたサービスのことです。クラウドサービスとも呼ばれることがあります。

クラウドはサービス提供者より提供されるので、使用者側で莫大な導入費用が発生せず、独自に開発する必要がないのが大きなメリットです。
また「PBX」とは固定電話の回線網を利用してオフィス内の電話機で内線・外線・転送機能を利用できるようにする電話交換機のことです。

例えば会社の代表電話に電話がかかってきた場合、多くはPBXに着信する仕組みになっています。PBXは受信した通話を設定されたルールに則って、配下の内線番号を有した電話機(以下、内線電話機)を呼び出します。
また、それぞれの部署の内線電話を使って外部に電話をかけた場合は、PBXを介して通話先の電話につながるという仕組みになっています。
PBXの機能としては契約している電話回線番号とは別に、電話番号ごとに着信を鳴り分けるダイヤルイン機能があります。一つの電話回線で複数の電話番号を利用できるので、複数部署がある場合などで重宝される機能です。
ビジネスフォンとの違いとして、拠点間の内線通信網の構築・転送ができ、外線からの着信を一つの電話回線で受け複数の電話機に共有できる機能があげられます。
つまりクラウドPBXはインターネット回線を活用してスマホ・PCで内線・外線・転送などビジネスフォンの機能を利用するクラウドサービスのことです。