1.タブレット端末をビジネス活用する目的
ビジネスチャットは、ビジネスシーンに役立つ次のような基本機能を搭載しています。
- チャット機能
- 音声通話機能
- ビデオ通話機能
- ファイル共有機能
- グループチャット機能
- タスク管理機能
上述のような豊富な機能に加えて、どのようなポイントに注意してビジネスチャットを選べば良いのでしょうか?
クラウド型ビジネスチャットは、オンプレミス型と比較すると初期費用がかからず、手軽に導入可能だという点でおすすめです。ここでは、ビジネスチャットの選び方について4つのポイントをご紹介します。
- 管理・セキュリティ機能
- 操作・デザイン性
- 無料トライアルの実施有無
- 連携できるシステム
それでは、選定ポイントについて見ていきましょう。
管理・セキュリティ機能
ビジネス上の機密情報のやりとりもあることから、ビジネスチャットのセキュリティ面もよく把握しておきましょう。一般的に見られるビジネスチャット搭載のセキュリティ機能は、次のとおりです。
- 2段階認証
- IPアドレス制限
- 端末認証
- アクセスログの監視・保存
- データの暗号化
自社内にITインフラを構築・運用するオンプレミス型は、自由度とカスタマイズ性の高さ、クラウド型より高い安全性を実現できますが、高額なコストがかかります。
一方、アプリをダウンロードすれば初期費用0円で使えるクラウド型は、セキュリティ体制が強固かどうかはベンダーによって異なる点に留意が必要です。そこで国際規格である「ISO/IEC 27001および27017」に準拠したセキュリティ体制を構築し、認証を受けているか確認することも検討してください。
多くのビジネスチャットツールでは、プロジェクトやチームごとにグループチャットを作成可能です。グループチャット機能があれば、タスクや資料のファイル共有など、グループチャットメンバー間で業務の進捗状況について簡単に管理できるようになります。
画面共有機能が搭載されていれば、特定の相手と自分のPC画面を共有できるので資料や画像を見せながらWeb会議を進行可能です。そのため打ち合わせや会議の効率化につながり、結果として仕事の生産性が高まります。
またBCPなど企業の組織管理の観点から、既読機能について把握しておきましょう。誰が既読か、あるいは未読かを確認できることから災害時の安否確認に使えます。
操作・デザイン性
幅広い年代の利用を想定するなら、シンプルなユーザーインターフェース(以下、UI)で、直感的に操作できるビジネスチャットを選ぶようにしましょう。使い方を覚えるハードルが低いほうが、教育にかける時間は少なくて済むからです。個人向けに導入するのとは違い会社内で導入する場合はITリテラシーも社員差があるので操作性、使い勝手は社内の浸透に大きく影響してきます。
例えばLINE WORKSは、ユーザー数の多いLINEを踏襲したUIなので、誰でも苦手意識を持たずに使えます。
メッセージの代わりに、スタンプや絵文字で既読したことを相手に表示できる機能もチェックしてみてください。テキストに頼る必要がないので、コミュニケーションをよりスムーズに行えるようになります。スマホアプリの有無も利便性にかかわりますのでチェックしてみてください。
またアプリを閉じている時でもメッセージの受信を通知するプッシュ通知のほか、業務時間外はオフにできるなど、チャット通知設定方法のバリエーションも確認しておくと良いでしょう。
無料トライアルの実施有無
ほとんどのビジネスチャットでは無料トライアルが実施されています。少人数での利用など業務内容によっては無料版でも十分な場合があることから、有料プランと無料プランの違いをよくチェックしてみてください。
無料プランで実施されている利用人数などの制限や容量制限について、把握しておくと良いでしょう。無料で利用できるフリープランで試してから本導入を検討するのがおすすめです。
連携できるシステム
どのような外部ツール・サービス・システムと連携できるかも、ビジネスチャットを選ぶ上で重要なチェックポイントです。
外部のWebメール、ファイル共有サービス、クラウド勤怠管理システムなどと連携できれば、より業務効率化を推し進められます。連携できるツール・サービス・システムの充実ぶりで知られているのはSlackです。
自社の運用ニーズにあっているかどうか、ぜひチェックしてみてください。