5.直行直帰のアルコールチェックをスムーズに行うためには
ドライバーが直行直帰を選択した場合、スマホと連動できる携帯用アルコール検知器の利用が簡単・便利なのでおすすめです。
アルコール検知器については、とくに性能上の要件の定めはありません。呼気中のアルコールの有無や濃度を、警告音・警告灯・数値等により確認できる機能が最低限あれば足るとされています。ただしアルコール検知器は、定期的なセンサーの交換メンテナンスサービスなどを通じて、常時有効に保持することが大事です。いざ、アルコールチェックを実施する時に機器の故障等がないよう、アルコール検知器が正常に検知するか動作確認を日常的に行いましょう。
運転手の直行直帰が多く発生する事業所では、複数台数のアルコール検知器を用意する必要があるので、早めに確保できるようメーカー在庫の状態をこまめに確認しましょう。
スマホ連動型は外出先で測定しやすいだけでなく、全ての測定結果のデータがリアルタイムでクラウド上に保管される仕組みです。管理者はどこからでも結果を確認できるほか、紙媒体による手書きの手間や保管が不要になります。アルコールチェック義務化に伴い、直行直帰の運転者の酒気帯び確認を怠ると、安全運転管理者の業務を果たしていないことになりますのでご注意ください。
従業員や社員が飲酒運転をした場合には、道路交通法の「酒気帯び運転等の禁止」(道路交通法 第65条 第1項)に違反するとして運転者はもちろん、使用者・運転管理責任者にも次のような刑事責任(道路交通法 第117条の2の2)が問われる可能性もあります。
- 酒酔い運転:5年以下の懲役、100万円以下の罰金
- 酒気帯び運転:3年以下の懲役、50万円以下の罰金
以上のことから分かるように、アルコールチェック義務化以降、安全運転管理者による対応が増えており、業務負担はかなり大きいのが実情です。記録管理の業務効率化など、安全運転管理者の負荷を減らす運用方法を検討するなど企業として配慮が必要でしょう。
実際に改正を受けて、白ナンバー車両を所有する事業所の総務や労務管理者の皆さんから「早朝出発や深夜帰宅などの直行直帰・出張時はどうすればいい?」といったお悩みが寄せられています。
こういったご相談への回答は、ズバリ安全運転管理者等と運転者間でスマホ等のIT機能を活用したアルコールチェックを実施することです。スマホ連動型のアルコール検知器と連携させ、検査結果をクラウド上に自動的に保存できれば、安全運転管理者の負担増といった課題も解決できます。
安全運転管理者の抱える管理業務を軽減するなら、当社が提供する飲酒検査クラウド管理システム「ホワイト安全キーパー」の導入がおすすめです。クラウド型のため、パソコンさえあればどこからでもデータを確認できるのがポイントです。アルコール検査結果の自動記録機能が搭載されており、クラウド上に1年間保存できるので、記録簿の一元管理が可能です。記録簿の作成および保管業務を効率化できます。アルコール反応時に、代表にメール通知がいくように設定することも可能です。
「アルコール検知器の選び方がわからない」「アルコールチェック義務化にそなえ管理体制を整えたい」などのご要望がありましたら、ぜひ弊社までご相談ください。ホワイト安全キーパーの費用・価格や疑問・詳細については、お問い合わせフォームからご連絡をいただきましたら、担当者よりお答えさせていただきます。
【出典】
「道路交通法施行規則及び自動車運転代行業の業務の適正化に関する法律の施行に伴う道路交通法施行規則の規定の読替えに関する内閣府令の一部を改正する内閣府令案」に対する意見の募集について|警察庁
安全運転管理者等法定講習|警察庁
みんなで守る「飲酒運転を絶対にしない、させない」|警察庁
飲酒運転の罰則等
安全運転管理者の業務拡充に関するQ&A|千葉県警察
アルコールチェックの義務化と記録について │ 一般社団法人千葉県安全運転管理協会
安全運転管理者等法定講習 │ 警視庁