アルコール検知器での検査をごまかすときに用いられる不正行為|不正を未然に防ぐ方法も解説|ホワイト安全キーパー

アルコール検知器での検査をごまかすときに用いられる不正行為|不正を未然に防ぐ方法も解説

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  • 「アルコール検知器での検査はごまかせる」

    このような話を聞いたことはありませんか。


    飲酒運転による悲惨な事故は、誰も得をしません。

    だからこそ、アルコール検知器を使って検査をすることは重要で、不正を防ぐことは大切です。


    そこで今回は、過去にあった不正事例とそれに対する防止策をご紹介します。さらに、さまざまな不正な手法を防げるツールもご紹介しますので、飲酒運転による事故撲滅を強化したい管理者の方はぜひ最後までご覧ください。

アルコール検知器での検査はごまかせる? コラム1画像

1.アルコール検知器での検査はごまかせる?

そもそもアルコールチェックはごまかせるのでしょうか?

結論としては、かなり難しいものの不可能ではないといえます。

たとえば、以下のような不正方法が存在します。


  • 呼気に含まれているアルコールを検知させない
  • アルコール検知器を正しく使っているように見せる

くわえて、アルコール検知器は飲酒以外の原因による呼気からのアルコールを検出する可能性もあります。

実際に機器メーカーによっては、「アルコールを検知する可能性がある食べ物リスト」なども公表しているため、こういった点も注意しなければなりません。


その場合、20~30分時間を置く事で解消される場合があります。

また、水でうがいをする事によってアルコールが検出されなくなる事があるので、時間を置いて一度試してみてください。


不正にアルコールチェックを免れる行為、飲酒以外のアルコール検知による誤った判断はほぼ防げますので安心してください。

アルコール検知器をごまかすときに用いられる不正行為 コラム2画像

2.アルコール検知器をごまかすときに用いられる不正行為

ここでは、アルコールチェックの不正行為の例をご紹介します。

他の人にチェックしてもらう

もしかしたらアルコールが検出されるかも…。こうした自覚がある場合に、お酒を飲んでいない人に代わりを頼むケースです。直行直帰や出張先など、対面による検査ができない場面で行われる可能性があります。


対策として携帯電話やスマホのカメラ機能を利用しましょう。安全運転管理者が、直接検査の様子を確認できなくても、息を吹き込む場面を写真や動画で記録するよう指示すれば身代わり行為を見抜けます。

息の代わりにポンプを使って吹き込む

呼気の代わりにポンプを使って空気を送り込む手口も過去にはありました。


吹き込み用のストローに穴を開けて管を通し、自分はストローを咥えて呼気を吹き込んでいるように見せながら、実際はポンプで空気を送り込むという手法です。


この手法は、管やポンプなど道具が必要な時点で目立ちます。事業所で行おうものなら簡単にバレる行為でしょう。


対面検査以外の状況で行おうとしても、身代わりのケースと同様に写真や動画での記録を指示すればほぼ見抜けます。

食べ物で言い訳をする

以下のような食べ物を食べた直後にアルコール検知器を使用した結果、アルコールが検出された事例があります。


  • 蒸しパン
  • 発酵食品(味噌、キムチなど)
  • ガム
  • 栄養ドリンク
  • ノンアルコールビール
  • エナジードリンク

メーカーによっては「アルコールを検知する可能性がある食べ物」として公表していますので、検知器の誤作動ではありません。


アルコールが検知されてしまう対策として、うがいを行ってもらうと良いでしょう。口内を洗浄する事で不要に検知される成分が一掃されるわけです。


しかし、お酒を飲むだけでなく、アルコールを含む食品を食べてアルコールが検出された場合でも、車は運転できません。よって、これらの飲食物を口にするのは控えるよう運転者に指導しましょう。

壊れたアルコール検知器を使用する

アルコールチェックを免れる手法に、センサーの劣化や機器本体の故障により、アルコールを検知しなくなった検知器を使うケースが考えられます。


とくに、携帯型のアルコール検知器を使っている事業所では注意しておきたい事例です。検知器にナンバリングをしてすり替えを防ぐ、使用前に検知器を提示してもらい、管理者が確認してから呼気を吹き込んでもらうなど、正確に確認できる方法を講じておきましょう。


また、事業者には常に正しく機能するよう、アルコール検知器を保持する義務があります。必ず劣化していくセンサーを中心に、定期的な動作確認を実施しましょう。

お酒を飲んでいなくてもアルコール検知器が反応してしまうケース コラム3画像

3.お酒を飲んでいなくてもアルコール検知器が反応してしまうケース

次に、飲酒以外でアルコールが検出されるケースをご紹介します。知らないと誤った判断につながりますので、従業員にも共有しておきましょう。

タバコ

喫煙直後は、口内に残った一酸化炭素が原因でアルコール検知器が反応するケースがあります。


一定時間で一酸化炭素はなくなりますので、アルコールチェックを受ける前は喫煙を控えるよう、従業員には周知しましょう。

口臭ケア用品

歯磨き粉、マウスウォッシュなどにはエタノールが含まれているものがあります。


とくに、アルコール検知器の動作確認のために、マウスウォッシュ使用直後に呼気を吹き込んでみてアルコールが検知されるかどうかを確認するよう、メーカーが案内しているケースもあるようです。


アルコールチェック直前に口臭ケア用品を使用してしまった場合は、時間を空けたり、水でうがいをしたりしてからチェックを行うことで、ほとんど検出されなくなります。

ケトン体への誤反応

体内で生成される成分の中に、ケトン体というアルコールと誤って認識される成分があります。


【ケトン体とは?】

肝臓で脂肪酸の分解によって生成し、血液中に放出されるアセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸、アセトンの総称。

【出典】:公益社団法人「日本薬学会」薬学用語解説(参照2024-03-28)


いずれもアルコールとして検出される可能性があります。

とくに、糖尿病患者や食事制限をしている人の体内で生成されやすいので、該当者がいる場合は注意しましょう。


ケトン体は体内で生成されるので、時間を空けてもアルコール検知器が反応します。

明らかに酒気帯びでないのにアルコールが検出される場合は、医師の診断を受けるよう伝えることも検討しましょう。


このような事例への対策として、国土交通省は以下のような見解を示しています。

医師の検査・診断において、疾病により体内からアルコール以外で検知器が反応する物質が発生している可能性があるとされた運転者については、当該疾病の状況が安全運転に悪影響を及ぼさないことを確認した上で、点呼時の酒気帯びの有無の確認においては、アルコール検知器の検知結果にかかわらず、運転者の顔色、声の調子、酒の臭い等から総合的に判断し運行の可否を決定する必要があります。

【出典】:国土交通省「自動車総合安全情報」アルコール検知器の使用に関してよくある質問Q15(参照2024-03-28)

薬の服用

滋養強壮を目的とした内服薬、いわゆるドリンク剤の中には、アルコールを含有するものがあります。


1回の服用量中に0.1mlを超えるアルコールを含有する場合は、アルコールを含有する旨を表示することとされています。しかし場合によっては、アルコール含有量が0.1ml以下のアルコール含有表示のないドリンク剤を服用して、アルコールが検知される可能性もあるようです。


知らぬ間に酒気帯び状態にならないよう、アルコールチェック直前のドリンク剤や薬の服用は控えましょう。

従業員の飲酒運転によるトラブルは、実際どのくらい起きている? コラム4画像

4.従業員の飲酒運転によるトラブルは、実際どのくらい起きている?

従業員の飲酒運転によるトラブルは、実際どのくらい起きているのかご存知でしょうか。


飲酒運転教育やアルコールチェックも万全、報告もないから業界全体で見てもトラブルはそれほど多くないのでは?と思っている事業者の方も多いでしょう。


ここでは弊社・テレニシ株式会社が実施した「アルコールチェック義務化に関する実態調査」に関する調査結果をご紹介いたします。

調査概要

  • 調査主体:テレニシ株式会社
  • 調査名称:アルコールチェック義務化に関する実態調査
  • 調査方法:インターネット調査
  • サンプル数:500名
  • 調査対象:
    ①社有車を5台以上所有する白ナンバー事業者
    ②法人・地方公共団体(官公庁)に所属
    ③総務部に所属する購買関与者
  • 調査期間:2023年12月7日~12月10日まで
  • 調査機関:株式会社クロス・マーケティング

※本調査データの引用・転載時には必ず当社クレジット表記「テレニシ株式会社」をご記載ください。

従業員の飲酒運転によるトラブルの発生割合

まず「過去に従業員が飲酒運転でトラブルを起こしたことがあるか」という質問に対する回答をグラフ表示したものが下記になります。



約3割の企業で飲酒運転に関するトラブルの経験があるという結果は、意外に多いと感じられたのではないでしょうか。


プライベートの飲酒にまで介入するのは難しい部分もあります。しかし、自動車の運転が仕事である以上、日頃から自覚を持った行動をしてもらわなければ企業の信用にも関わってくるでしょう。


反発を受けやすい問題でもありますので、普段の教育過程で上手に飲酒に関する注意喚起を行う必要があります。

飲酒運転に対する社内罰則

続いて、「飲酒運転に関する社内の罰則」についても(複数回答による回答結果)伺いました。結果は以下のとおりです。



最も重いのは懲戒解雇です。近年の飲酒運転に対する世間の厳しい目を考えれば当然の処分といえます。


ただ、一度で懲戒解雇とする企業もあれば、最初は軽い処分で改善を促し、繰り返す従業員には厳罰をもって対処するという企業もあり、対応はさまざまでした。

アルコール検知器の不正を未然に防ぐ方法 コラム5画像

5.アルコール検知器の不正を未然に防ぐ方法

ここからは、アルコールチェックの不正防止策を7つご紹介します。

アルコールチェックを行う際のルールを明確にする

アルコールチェックの不正防止策1つ目は、ルールの明確化です。


アルコールチェックに関する一連の流れがわかるようなマニュアルを作るのがおすすめです。


マニュアルがあれば、検査に必要な作業の確認や新入社員の教育が容易になります。


誰もが「自分がやるべきこと」を認識できるように、ルールを明確化しましょう。

測定中の顔写真や動画を撮影する

アルコールチェックの不正防止策2つ目は、測定時の様子を映像に残すことです。


アルコール検知器には、事業所の特定の場所に設置する据置型と運転者に携行させる携帯型があります。それぞれの使用ケースと不正防止策を表にまとめました。

据置型 携帯型
使用場所 事業所 直行直帰
事業所と車庫間
出張時
不正防止策 1.)周辺にカメラを設置し、アルコールチェックの様子が把握できるアングルで撮影・記録する
2.)アルコールチェックシステムによっては、PCカメラと連携し静止画が残せる機能があるので利用する
携帯電話・スマホのカメラ機能で測定時の様子を撮影、管理者に送信させる

安全運転管理者には、検査における酒気帯び確認内容の記録・保存が義務付けられていますので、測定時の様子は記録としてしっかり残しましょう。

測定結果の自動送信をする

アルコールチェックの不正防止策3つ目は、測定結果の自動送信です。


自動送信機能を備えたアルコール検知器を使えば、測定結果が即座に管理者に送信されますので、測定者が結果を改ざんする隙がありません。


自動送信機能を備えたアルコール検知器を使っていない場合、測定数値を撮影した画像を速やかに管理者へ送信させ、管理者は送られた画像と測定日時から不正の可能性を判断しましょう。

GPS機能を使用して位置情報を取得する

アルコールチェックの不正防止策4つ目は、GPSを利用した運転者の位置確認です。


GPS機能があれば運転者の行動が把握でき、業務と関係のない不自然な行動をしていないか確認できます。また、不自然な行動があった場合、速やかに当事者と連絡・状況の確認が可能です。


ただ、GPSによる管理は運転者に「監視されている感」を与えます。必要以上に本人へ位置情報に関する確認をすると職場の雰囲気を悪化させる要因にもなりますので、情報の活用には注意しましょう。

飲酒運転・酒気帯び運転の罰則を社内で周知する

アルコールチェックの不正防止策5つ目は、従業員との罰則・規則の共有です。


自動車の運転業務を伴う多くの企業では、就業規則に飲酒運転に対する規定があります。


就業規則は本来、全従業員が知っていなければならない「会社のルール」です。この機会にあらためて規則の共有をしましょう。


もし、明確なルールがない場合、速やかにルールを設け、就業規則を改訂することをおすすめします。

高性能なアルコール検知器を導入する

アルコールチェックの不正防止策6つ目は、高性能なアルコール検知器の導入です。以下のような機能が搭載されている検知器を使えば、前述した不正防止を1つのアルコール検知器で行えます。


  • 測定時の自動撮影・記録機能
  • 測定結果の自動送信機能
  • GPS機能

また、後述するアルコールチェック管理システムに対応していれば、検査に関する安全運転管理者の負担を軽減できます。

アルコールチェック管理システムを導入する

アルコールチェックの不正防止策7つ目は、管理システムの導入です。管理システムを導入するメリットは以下のとおりです。


  • 法令を遵守したアルコールチェックが可能
  • クラウド管理で書類作成が不要
  • 安全運転管理者の負担軽減
  • 従業員教育などの費用削減 など

管理システムを導入すると、人に対する費用(人件費、教育費など)の削減、管理者の負担軽減といった実務面だけでなく、運転者の安全意識の向上も期待できます。


実際にアルコールチェック管理システムを導入した企業に導入前後の変化(複数回答による回答結果)を尋ねたところ、以下のようにさまざまな効果を実感された回答があがっています。



アルコールチェックの不正防止には「ホワイト安全キーパー」の導入がおすすめ コラム6画像

6.アルコールチェックの不正防止には「ホワイト安全キーパー」の導入がおすすめ

アルコールチェックの不正防止には、管理システムの導入が効果的です。


不正を防止し信頼性を確保できるだけでなく、検査業務が効率化され、安全運転管理者の負担を減らせます。


とはいえ、管理システムの数は非常に多く、どれを使えばよいのか悩まれるのではないでしょうか。そこで導入を検討していただきたいのが、弊社の「ホワイト安全キーパー」です。ホワイト安全キーパーを導入することで、以下のようなメリットを得られます。


  • アルコールチェックの管理体制が整う
  • 検査結果がいつでも確認できる
  • アルコールチェックに関する悩みがまるっと解消される
  • 運転者の安全意識が高まる

シンプルさにこだわり、誰でも簡単に操作できる点も強みです。14日間の無料デモ体験をご用意しておりますので、簡単に使えるのを確かめてから導入できます。

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無料で読める!ダウンロード資料
「アルコールチェックの不正防止に欠かせない5つの方法」

いかがでしたでしょうか。

本コラムではアルコール検査をごまかす不正行為・それらの不正を防止する方法についてご紹介させていただきました。


本コラムを見て、アルコールチェックの不正防止・社用車による飲酒運転事故防止に興味を持たれた事業者様へ。

ぜひご覧いただきたい無料ダウンロード資料をご紹介いたします。


本資料では、以下の内容をご紹介しています。

  • アルコールチェックの不正防止の重要性を解説
  • 正しいアルコールチェックの方法を解説
  • アルコールチェックの不正防止に欠かせない5つの方法をご紹介
  • アルコールチェックシステム「ホワイト安全キーパー」で不正防止

本資料では本コラムの内容が分かりやすく要約されています。

社内でアルコールチェックの不正防止方法を共有するためのツールとしてご活用ください。


【出典】
飲酒してないのにアルコールチェッカーが反応?考えられる原因と対策とは|中央自動車工業株式会社
アルコールチェックの基準値とは?酒気帯び運転の罰則も解説|JAFトレコラム
道路交通法施行規則の一部改正について|神奈川県警察
マウスウォッシュに潜む3つの注意点について知っておこう|和光おとなこども歯科ブログ
アルコールを含有するいわゆるドリンク剤の表示の取扱いについて|厚生労働省
ケンウッド アルコール検知器(記録通信型) CAX-AD300|KENWOOD

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