アルコールチェッカーで正しく数値を測定する方法
正しくアルコールチェッカーを使うことで、正確な数値結果が得られます。ここでは、正しく数値を測定する方法を紹介します。
飲食直後の測定は避ける
測定する直前に飲食や喫煙などを行っていた場合、正確な結果がでない場合があります。測定を行うなら、最低でも直前の飲食や喫煙から20~30分程度時間を空けておかなくてはなりません。
また、一部の食べ物に関してはアルコールチェッカーの結果に影響を及ぼす可能性もあります。たとえば以下の飲食物は影響を及ぼしやすいので注意が必要です。
- 味噌汁
- 蒸しパン
- キムチ
- チョコレート
- 塩辛
- エナジードリンク
- ノンアルコールビール
発酵食品など一般的にアルコール成分を含まないとされる食べ物にも、微量のアルコールが含まれている可能性があります。また、“ノンアルコール”と謳っている商品にも微量のアルコールを含んでいる場合が考えられます。
測定の直前にうがいをしてもらう
測定前に飲食をしていた場合、口の中に残った食べ物・飲み物の影響を受けて高い数値がでてしまうこともあります。こうした誤検知を防ぐためにも、測定の直前にうがいをしてもらうよう呼びかけましょう。
ただし、口の中に食べ物や飲み物が残らないようにと、うがい薬やマウスウォッシュを使ってうがいをしたり、歯磨き粉を使って歯磨きをしたりすると、かえって誤検知を招く恐れがあります。うがいをするときは水だけで行うようにしてください。
前日の飲酒に関しても注意喚起を行う
お酒を飲んだ直後に運転することに対しては多くの人が危険性を理解しているものの、前日にお酒を飲んだ場合の影響に関してはあまり理解できていない人も多いです。アルコールは体内で分解されるまでに約4時間かかるとされていますが、実際には年齢や体格、体質などで分解されるまでの時間は異なってきます。そのため、約4時間空けていたとしても前日のお酒がまだ残っていて、測定時に高い数値を示してしまう場合もあるのです。
また、睡眠時間をきちんと確保すればよいと考える人もいますが、実際には起きているときと比べて睡眠中のアルコール分解にかかる速度は約2倍の時間がかかるといわれています。つまり、いくら仮眠を取ったとしても体内にはアルコールが残っている可能性が高いです。
このように、前日の飲酒も影響することについて、運転者に注意喚起を行うことも大切です。分解する速度は人によって異なること、翌日に運転業務を行う場合は適量を心がけ、運転までに十分な時間を空けることを説明するようにしてください。
息をしっかりと吹きかけてもらう
吹きかける息の量が十分でないと読み取ることができず、正確な測定ができない可能性もあります。そのため、運転者に対して息をしっかりと吹きかけてもらうよう周知させることも大切です。
また、アルコールチェッカーの機種ごとに息を吹きかける時間は異なります。どれくらいの長さで息を吹きかければよいか、事前に取扱説明書などで確認しておきましょう。
さらに、アルコールチェックの不正防止についても知っておくことは重要です。詳細は以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。