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点呼システム導入による点呼品質の向上|IT点呼キーパー

点呼システム導入による点呼品質の向上

点呼システム
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  • 近年の交通事故数は減少の傾向にありますが、運輸業における重大事故のニュースを目にする機会はあまり減っていない様にも感じられます。
    また、ドライバーの健康状態に起因する事故も多く耳にするようになり、ニュースでも乗務時の確認の重要性が叫ばれるようになって来ました。
    事故低減に向けての国の取り組みや、点呼の果たす役割と改善策について見ていきたいと思います。
点呼システム導入による点呼品質の向上 コラム1画像

国土交通省の事故低減目標と重点施策

国土交通省では、2017年6月30日付で「事業用自動車総合安全プラン2020」を策定し、東京オリンピック・パラリンピック開催年である2020年までに死者数235人、事故件数23,100件以下、飲酒運転ゼロと非常に高い目標を掲げています。
※参考 2016年時点での事業用自動車交通事故発生状況は、死亡者数363人、事故件数33,376件、飲酒運転54件となっている。

この目標の達成をする為、政府は下記の6つを重点施策として打ち出しています。


  1. 行政・事業者の安全対策の一層の推進と利用者を含めた関係者の連携強化による
    安全トライアングルの構築
  2. 飲酒運転等悪質な法令違反の根絶
  3. 自動運転、ICT技術等新技術の開発・利用・普及の促進
  4. 超高齢化社会を踏まえた高齢者事故の防止対策
  5. 事故関連情報の分析に基づく特徴的な事故への対応
  6. 道路交通環境の改善
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事故低減策と点呼の重要性

では、事故そのものを低減する為にはどの様にすれば良いのでしょうか。

2019年6月に国土交通省が発表した資料には、適切な運行管理の実施(①アルコールチェック時に測定状態を目視で確認、②適切な乗務割、③体調や睡眠状態を確認し、場合によってはドライバーの交代を実施、④精神面の健康管理)をする事が効果的な方法の1つであるとの記載があります。
この中で指摘されているのは、飲酒状態の把握は当然のこととして、ドライバーが健全な状態で乗務出来る様、運行管理者はドライバーの状態の把握に努め、過労や不安定な状態での乗務を未然に防ぐ事が重要であるという事です。
実際、健康状態に起因する事故報告件数は増加傾向にあり、2012年の143件に対し、2016年は304件と約2倍に増加しています。中には運転中に意識障害等により運転操作が不能となったケースも一定数有り、乗務時の点呼の重要性が益々高まってきていると言えます。
また、一般にハインリッヒの法則(注1)として知られていますが、普段事故としてあまり意識されない行動の積み重ねの結果が重大事故という形で現れてくることが往々にしてありますので、点呼での運行状況の確認や記録として残す仕組みが大事になってきます。

(注1)ハインリッヒの法則
1件の重症事故の背景には、29件の軽傷の事故と、300件の傷害にいたらない事故(ニアミス)がある。またさらにその背景には、数千、数万の危険な行為が潜んでいるという経験則

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ICTサービスを利用した点呼業務の改善~期待される効果とは~

ドライバーの健康状態の把握や運行状況の確認などを行う点呼業務においてICTサービスを利用した場合の主な効果について、弊社製品のIT点呼キーパーを例にとってご紹介します。

①IT点呼(注2)の実施

IT点呼の導入により、運行管理者の配置計画が効率的に行える様になり、運行管理者の負荷軽減にも繋がります。運行管理者にゆとりが出来ることにより、確実な点呼に繋がることが期待できます。

②手作業による作業ミスの抑止や記録作業の削減、及び不正の防止

アルコールの測定結果や点呼結果が自動的にサーバーに記録されるので、アルコールの測定結果の転記や印字レシートの貼付などの記録作業が不要になります。また、アルコール測定結果の虚偽報告等の不正防止にも役立ちます。

③対面、電話、IT点呼の全ての点呼結果の一元管理

IT点呼キーパーでは、対面点呼、電話点呼、IT点呼、及びスマホを使った点呼の全ての点呼に対応しています。全ての点呼結果は、サーバー上で一元管理されます。

④点呼簿の作成・管理業務の軽減

IT点呼キーパーでは、点呼簿の自動作成が可能です。当日の点呼が全て終了した後に、管理画面から点呼簿の作成処理を実行するだけなので、点呼簿の作成業務が大幅に軽減されます。

⑤点呼状況・点呼結果の迅速な共有

IT点呼キーパーでは、全ての点呼データがサーバー上で一元管理されている為、現場の運行管理者だけでなく、会社全体の安全を統括する部署においても、各事業所の点呼状況や点呼結果をリアルタイムに把握することが可能です。

⑥点呼結果の管理機能の提供

アルコールの検出記録やドライバー毎の点呼結果などが簡単に検索できる様になるので、過去の点呼結果の確認や事業所やドライバー毎の傾向の把握など、管理業務の向上が図れます。

(注2)IT点呼
Gマーク取得事業所等、一定要件を満たした事業所間でWEBカメラ等のIT機器を利用して行う点呼。運行管理者が点呼場所に赴く必要がないので、運行管理者の効率的な配置計画が立て易い。

さいごに

事故低減のみならず、昨今は運送業界においても働き方改革が求められてきており、その解決策として、運行管理システムや点呼システム等のICTサービスの利用による業務改善は、益々重要になってくると思われます。
運行管理システムに比べて点呼システムの導入は、まだまだこれからであると思われますが、その重要性を考えると、今後導入を推進していく必要があるのではないでしょうか。


【出典】
日本のトラック輸送産業-現状と課題-2019|全日本トラック協会
伊勢原警察署の交通安全(交通事故発生状況)|伊勢原警察署
「トラック事業における総合安全プラン2020」の策定について|全日本トラック協会

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